ござる屋
近代科学の進歩した、この平成の世の中に、プチ狂言マニアの店主が営む「ござる屋」と言う小さな店に、プチ時代劇マニアのお客人が参ったようでござる。
「おじゃまするでござる」
「よう来られたでござる」
「そのような温かきお出迎え、誠にありがたき幸せにござる」
「お客人、おぬし、なかなかの時代劇好きのようでござると、お見受けしたでござる」
「はてさて、もう見抜かれたでござるか?」
「なになに、同じようなニオイがするでござる」
「さようでござるか」
「して、今日はどのようなご用件でござる?」
「いやいや、『ござる屋』と言うユニークな屋号が目に入ったでござるゆえ、ちょっと立ち寄らせてもらっただけでござる」
「さようでござるか。ごゆるりして参られると、よろしいでござる」
「何となく、無理のある言い回しのようでござるが?」
「ま、ま、気にしないで頂きとうござる」
「分かり申したでござる」
「礼を言うでござる」
「して、ご亭主、これは何でござる?」
「茣蓙(ござ)でござる」
「いろいろな種類があるでござるな」
「さようでござる」
「して、ご亭主、これは何でござる?」
「笊(ざる)でござる」
「ほほう、こちらもいろいろな種類があるでござるな」
「お褒めにあずかり、ありがたき幸せにござる」
「して、ご亭主、他に何かござるか?」
「申し訳ないでござるが、当店は茣蓙(ござ)と笊(ざる)のみ販売している店でござる」
「さようでござるか?!」
「さようでござる」
「それで屋号が『ござる屋』でござるか?」
「さようでござる」
「では、ご亭主、特に『ござる言葉』を使う慣わしになっているというわけではないのでござるか?」
「さようでござる」
「さようでござるかぁ~。しかし、『ござる屋』とは随分と、時代劇をニオわせるネーミングでござるな」
「いやいや、お客人、何分、平成の世でござる。何でもかんでも、縮めて言うのが好きな人がたいへん多ござるゆえ、『ござ』と『ざる』を縮めただけでござる」
「ほほう、意外にも、根っこの発想は、今風(いまふう)でござるな」
「さようでござる」
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コメント
ゴザとザルであろうと推測しており申しそうらえど、よもや的中とは、拙者も鼻が高うござる。
>>なおちんさん、>>
コメントありがとうございます。
バレバレでござったか・・・・・・。
ブログ侍・小松知広
投稿: なおちん | 2008年4月22日 (火) 20時25分